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星の輝き月のきらめき 2

星の輝き月のきらめき 2

息子成育歴。その1



息子は10月の半ばというのに生まれた日はとても暑かった。
 

6ヶ月頃から切迫早産といわれていて、ずっとウテメリンを飲んでいた。
9ヶ月も終わりかけた頃突然の陣痛。ちょうどその日も検診があってウテメリンを飲みきり中止にした矢先のこと。突然規則的な張りが来て、やばいなーって思った。時間も夜遅くだったし、1歳8ヶ月の娘はいたし、旦那は出張でいなくて頼る人もいない。まじめに泣きが入った。あわてて実母に電話して、何とか明日来てもらうように手配して、無理矢理娘と一緒に入院する。

その後娘は実家に1ヶ月ほど居候することになった。私は1週間張り止めの点滴をして、37週 来るのを待ち退院。それから2週間して息子は生まれた。やっぱり破水から始まって痛みは娘 の時があって何となく分かっていたのと痛みののがし方もうまくできたので分娩台にあがったときは既に生まれる寸前だった。息子を産んだ病院は先生の家が隣にあってすぐ来てくれたのと助産師がついてもう一人看護師もついていたので少しいきみを我慢しただけで良かった。
  



「元気な男の子ですよぉ」の助産師の言葉に耳を疑った。
「へっ。男の子ですかぁ」
と、とっても間抜けな声で聞き返した。
実は先生からは「ついてなさそうだ」と言われていたのでてっきり女の子だとばかり思っていた。だから名前も女の子の名前しか考えていなかった。
旦那は人伝えに男の子が生まれたことを知ったらしい。
あわてて名前を考えていた。
びっくりしたけれど元気な男の子が生まれて良かったと思った。
でも少し早かったので娘よりがりがりして骨がくっきり浮き出ていて可哀想だった。


すぐぷくぷくしたけど・・・。



息子はよく寝る子だった。昼間は寝て、夜は夜泣きで私を悩ます。
全然眠れなかったわけではないけど、娘とは違うパターンで。血がつながっているのにこうまで違うとは。とため息をついた日々もあった。

それなりに成長していって、(娘の時とは違ってほとんど記録を付けていなかった)1歳2ヶ月頃から歩けるようになってきた。そこからが息子の多動人生の始まりだった。
これが娘の時と同じで好き勝手なところに歩く歩く・・・。追いかけるのに大変で、娘の遠足の時には、せっかく動物園に行ったのにロクに見られず、ご飯も食べられずとっても疲れた思い出だけが残っている。息子1歳6ヶ月の時のことだ。
そういえば検診の時も指さしは出来ない、積み木も詰めないで(積み木は娘が積んでくれた)単語といえば「まんま」くらいだった。娘も遅かったので下も遅いのかなぁとお気楽に考えていた。

2歳になって多動は相変わらず、バイバイも覚えたが、どうもおかしい。逆さ手バイバイなのである。息子より下の子もバイバイしていたが普通にバイバイしている・・・。娘のことでネットで調べたりして少しは知識があったので、もしや息子も・・・。自閉症?息子は希望の星であったのでそんなことはないと不安をうち消したかった。このころからクレーン行動も始まった。

2歳3ヶ月普通の発達段階だと2語文が出てくるし、多動もそんなにひどくない範囲になってくる頃だ。ちょうど娘が児童相談所で、軽度知的障害と認定を受けたので言語療法に通わせようとしていて、ついでに息子も言葉が出てくるのが遅いので、通わせることにした。もちろん通わせたのは大正解。それから少しして先生から通園施設のことを勧められた。正直言って行きたくなかったしイヤだった。でも娘の障害が4歳になるまではっきりせずに何もしてこなかった後悔から息子には少しでも早くの療育と思って通園する決心をした。息子が2歳4ヶ月の時である。

行く決心をして通い始めたものの、息子は場面の切り替えは出来ない、自由に遊べる以外は拘束されるのがイヤで泣きっぱなしだった。通い始めた時期も2月。卒園する子もいて全体的にレベルは高くてうちの息子だけ浮いた形となっていた。2歳半以前に入ってくる子は息子ぐらいでどうも大抵は3才ちょっと前くらいらしい。初めそんなに小さいのに入ってくるなんてとびっくりされているお母さんもいた。一応2歳から通園可能なので良いことは良いのだがまだ個人差の範囲か、何とも言えない微妙な所なのでびっくりするのも無理はないと思う。ちょうど息子の蓄膿症、風邪、花粉症が重なり家族中で風邪が蔓延したため2月3月は片手で数えるくらいしか通えなかった。4月からは頑張って通うぞと心に決めた。


2002年4月。

新たな気持ちで通っている。
娘も保育園に変わりバタバタとしているが、毎日娘を保育園に送った後に、息子と田舎道を通って園に行っている。園の方も先生方が替わり色々バタバタとしているが、一生懸命に子どもの持っている力を引き出そうと一応努力している。でも結構力は抜きながら・・。


4月5月は息子も園での流れにもだいぶ慣れて、写真を貼ったり、帳面を持ってきたり出来るようになった。短時間だが私と一緒に座っていられるようになった。このまま伸びていくかなぁと期待もしたけれど、やっぱり全くそうもいかなくて、何が気に入らないのか不機嫌で泣き通しのこともあるし散歩の時間は手をつないで歩くのがイヤなので、おんぶをせがんでかなり大変。泣く息子を引っ張って歩くのはかなり辛い。

自分の思い通りにならないとすぐに崩れてしまうし、まだまだ大変だけれど取りあえずはぼちぼちやっていこうと思う。




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